睡眠時間をおろそかにせず、規則正しい生活リズムに整えましょう

第3回:睡眠時間をおろそかにせず、規則正しい生活リズムに整えましょう

 
 
 

 
 
 

受験勉強が追い込みの時期になり、夜遅くまで塾通いが続き、
 
寝不足のお子さんも多いと思います。
 
 
 
中高一貫校の教務主任を務めた経験を持ち、自身も2児の子育てをしてきた先生に取材をしたところ、
 
睡眠は集中力を維持するのにとても大事な要素なので ぜひもっと重要視してほしいと話してくれました。
 
 
 
夜遅くまで宿題や受験勉強をしているからか、
 
授業中に居眠りをしてしまう生徒を、この時期クラスに数人は見かけるのだそう。
 
 
 
寝不足で学校の授業に集中できないのは本当にもったいないし、
 
これが続くと生活リズムが夜型にシフトしてしまい、元に戻らなくなる危険もあるといいます。
 

 
 
 

 
 
 

勉強の進み具合や同級生の進路状況など、焦りやプレッシャーも増えてくる時期ですが、
 
そんなときだからこそ、そろそろ受験本番に向けて、
 
朝から昼にかけて集中力が発揮できるような生活リズムを整えていきましょう。
 
 
 
生活リズムを整える際、1日の過ごし方の軸にしたいのが“睡眠時間帯”。
 
 
 
人によって必要な睡眠時間はさまざまだと思うので、
 
何時に寝て何時に起きるのが子どもにとってベストな(日中に集中力が高まる)
 
タイミングなのかを親子で話し合ってみるのがおすすめです。
 

 
 
 

 
 
 

勉強の内容や量には個人差があるでしょうから、
 
1日のスケジュールは基本的には子ども本人が主体性を持って考え、
 
それを実践するために親ができるサポート案を提案。
 
 
 
具体案をお互いに出し合いながら、よい塩梅を見つけていくといいでしょう。
 
 
 
幼いころのように親が子に勉強を教えたり、
 
一緒に解いてみたりということが難しくなってくる高校・大学の受験期。
 
 
 
子が親にしてもらいたいこと、親が子にできることを具体的に話し合うことで、
 
ともに頑張っている実感も高まります。
 
 
 
これをきっかけに親子の会話がはずみ、
 
日ごろの悩みや受験が近づいてくることによるストレスなどの
 
苦しみを聞いてあげることができるかもしれません。
 

 
 
 

 
 
 

前述の先生はこうもおっしゃっていました。
 

「基本的にこの子の人生はこの子のものなので、親はサポート以上のことはできないと腹をくくるしかない。子どもが決めたことに親は全面的にサポートしますとメッセージし、あなたが決めたことなら大丈夫よという体験を子どもに積み上げさせることが大切です。受験を通して自分で考える習慣がつき、自分の判断に自信を持てるような大人に成長してくれたらいいですね」

 
 
 

プロフィール

文/野々瀬広美
編集・ライター。生活実用の出版社3社での会社員生活ののち、フリーランスに。暮らしまわり・ハンドメイドのジャンルを中心に取材・編集・執筆などを手がける。編み物とサッカー観戦が好き。