ゲン担ぎで、試験当日の不安をふきとばそう
第7回:ゲン担ぎで、試験当日の不安をふきとばそう
2月中旬。
受験本番の時期です。
そろそろ結果が出始めたころでしょうか。
本命はこれから!という人もいると思います。
でもみんな、ここまで自分なりに一生懸命勉強をしてきたことでしょうから、
もうあとは神頼み!?
不安に思う気持ちを、少しでも前向きな気持ちに変えられるよう、
学業成就にまつわる縁起物とゲン担ぎについて調べてみました。
まず、“勝ち”を呼び込むラッキーアイテムとして、
「フクロウ」「トンボ」「ダルマ」などがあります。
フクロウは、知恵の象徴といわれ、「不・苦労」という語呂合わせから、
アイテムをコレクションしている人も多いモチーフ。
闇を見通す目を持つともいわれています。
文具やマスコットなど、フクロウグッズは数多く見かけるので、
お守りにひとつ持っていくのもいいかもしれません。
トンボは、前にしか飛ばないため、勝利を呼び込む「勝ち虫」として
戦国時代の武士に縁起のよい模様として用いられてきました。
今の時代に合うかどうかはわかりませんが、
受験を勝負事ととらえると、縁起物のひとつといえるでしょう。
そしてご存知、ダルマは縁起物の象徴のようなモチーフ。
七転び八起き。どんなに苦しい環境にあっても、どっしりと肝をすえて
苦難を乗り切るお守りとしても、なじみ深いものです。
受験に関しては、できればあまり転びたくはないですが、
思うような結果につながらなくても、
七転び八起きの精神で次に向かっていきたいものです。
ほかにも、欧米の言い伝えとして、
生まれ年の硬貨を身につけると運を呼び込む、
ライオンのアイテムは勇気と強運を呼ぶ、などが。
世界中にはさまざまなラッキーアイテムの文化が存在しており、
どこの国でも、幸運を願う気持ちは変わらないのだと気付かされます。
また、食べ物に関しても、合格にまつわるゲン担ぎの要素がいくつも。
よく聞くのは「勝ち」を意味するトンカツですが、
ほかにも「レンコン」「納豆」「オクラ」「カツオ」などがあります。
レンコンは、空いている穴から先を見通せるという意味や試験に通過する(穴を通る)
という意味から、合格祈願に向く食材と言われます。
レンコンにはビタミンCがたっぷりと含まれ、免疫機能向上や風邪の予防にも
役立つので、受験期の食事やお弁当に取り入れるのもよいでしょう。
納豆やオクラは、粘り強く勝つ!という意味をこめた縁起食材としておすすめ。
特にオクラは、切ると断面が五角形になっていることもあり
ごかく=「合格」につながるともいわれるラッキー食材です。
カツオは文字どおり「勝つ」という文字を含む、勝利に通じる食材。
手軽に食べるなら、お弁当をおかかのおむすびにし、
努力が実を“むすび”、試験に“勝つ”
の願掛けをしてみてはいかがでしょうか。
ゲン担ぎや願掛けは、意味がないと思えばそれまでですが、
受験生を応援する気持ちを縁起物にのせて、
できるだけ明るく笑顔で向き合うことも、ときには必要かもしれません。
実力と運の両方を伴って、残りの受験に臨んでいきましょう。
プロフィール
文/野々瀬広美
編集・ライター。生活実用の出版社3社での会社員生活ののち、フリーランスに。暮らしまわり・ハンドメイドのジャンルを中心に取材・編集・執筆などを手がける。編み物とサッカー観戦が好き。図書館司書の資格を持つ。