スケジュールの管理は手帳派? スマホアプリ派?
このたび“受験のとも”のコラムを担当することになりました、一児の母・フリーライターの野々瀬です。会社員を経て、子どもが小学2年生のときからフリーランスの編集者として仕事をしています。
フリーは仕事をする時間が自由になるからいいね、などといわれることもありますが、一度仕事を請け負ってしまうと代わりがいないので、自身の体調管理なども含め、会社員時代とは別の意味での緊張感があります。
子どもが小さいうちは、熱が出た! 大事な提出物を忘れた! など突発的なピンチも日常茶飯事。冷や汗をかきながらそのつどなんとか乗り切ったものです。
現在は子どもも成人し、受験期のドタバタも過去のものになりましたが、振り返ると、子どもとのコミュニケーションに悩み、あがき、そして、ああすればよかった! あんな言い方するんじゃなかったなど後悔もたくさん。
ただ、そんな日々も、子どもが成長した今となっては宝物のような時間だったなと思います。当時は、そんなことを考える余裕もありませんでしたが。
このコラムでは、緊張感のある受験期の今を過ごす親御さんとお子さんが、少しでも肩の力を抜ける内容をお届けしたいと思っています。親子が同じ歩幅で、ともに目標に向かって進んでいくことに少しでもお役に立てれば幸いです。
第1回:スケジュールの管理は手帳派? スマホアプリ派?
受験が迫ってくると、欠かせないのがスケジュールの管理。ふだんでさえ、学校行事の予定や提出物の締め切り、通塾の時間割など把握しておかなくてはいけないことが山盛りなのに、それに加えて、願書の締め切りや受験料の払い込みなど、イレギュラーかつ、ついうっかりが許されない重要な予定が重なってきます。
兄弟姉妹がいればその数も増えるいっぽうで、緊張感が高まりますよね(いや、私はそういうのは得意だから、ちゃんとやれているわ、という声も聞こえてきそうですが……)。
私の場合は、予定管理は主に手帳を使って行なっていました。仕事柄、手帳に書き込みをしながらスマホで通話をする機会が多いこともあり、自分には“手帳に手書き”が合っていたようです。
仕事の予定は黒ペンで、子どもの予定は青ペン、重要事項は赤ペンなど、タスクの内容によってペンの色をかえ、パッと見て判別できるような使い分けもしました。
手帳を見返すと、字の乱れなどからそのころの感情が蘇ったり、予定の詰まり具合いから「あー、あのときたいへんだったな、◯◯ちゃん頑張ったな」などと思い出したり。
当時は予定管理に使っていた手帳が、今では苦々しさと懐かしさをまとった記録になっているのも、手書きならではなのかもしれません。
手帳は、新年や新年度始まりのタイプが一般的ですが、最近は欧米のスタイルに合わせた10月始まりのタイプも見かけるようになりました。
受験にまつわる予定は年をまたぐものもあると思いますので、秋ごろに手帳を買い替えるのもおすすめです。予定が立て込んでくる秋のうちに手帳を新しくしておけば、12月から年明けにかけて連なる予定の把握もスムーズ。受験ラストスパートへの気分の切り替えにもなりそうです。
スマホアプリのほうは、家族とのスケジュール共有などに便利。アプリに入力した予定をリマインドしてくれる通知機能がうっかり忘れをサポートしてくれるので、これにも助けられました。
手帳やスマホを自分に合った使い方で活用し、受験期のマルチタスクのストレスを上手に乗り切っていきましょう。
プロフィール
写真・文/野々瀬広美
編集・ライター。生活実用の出版社3社での会社員生活ののち、フリーランスに。暮らしまわり・ハンドメイドのジャンルを中心に取材・編集・執筆などを手がける。編み物とサッカー観戦が好き。