受験の先にある自分を想像してみましょう。
第11回:受験の先にある自分を想像してみましょう。
新年度が始まり、受験への向き合い方もより具体的に考える時期になりました。
目の前の勉強も大切ですが、このタイミングで一度、
何のために、誰のために勉強するのか、ということを考えてみましょう。
しかし、頭の中で漠然と「勉強やらなきゃなー」と思うだけで、
なかなか考えがまとまらないということもあるかもしれません。
そんなときは、まず真っ白な紙に受験について、
今の自分の思いを書き出してみるのがおすすめです。
・夏の大会が終わるまで部活は続けたい
・数学が苦手だから、塾の授業をもう少し増やしたい
・できるだけ早めに受験を終わらせたいから推薦をねらいたい
・地方の学校にチャレンジしてみたい
などなど、なんでもかまいません。
思いつくまま、書き連ねてみましょう。
ペンを動かしているうちに、少しずつ自分の気持ちが明確になり、
自分はこんなことがしたかったのだなと気づくきっかけにもなります。
そのほかに受験の先の自分の姿についてイメージするのもよいでしょう。
例えば、
・将来こんな仕事をしてみたい、
・進学したらこんな人たちと会ってみたい、交流してみたい
・動画編集にチャレンジしたい
・海外の人とつながりたい
など抽象的なことでも具体的な夢でもなんでもOK。
やりたいことがはっきりすれば、そこから逆算して、
今やらなくてはいけないことも少しずつ見えてきます。
ひとりで考えるのは難しいと思ったら、親や兄弟姉妹、友だちなどと一緒に
おしゃべりをしながら書き出してみるのもよいと思います。
会話のなかから、自分では意識していなかった新たな発見があるかもしれません。
受験勉強はただただつらいものと思うではなく、
自分がやりたいことや過ごしたい時間を手に入れるためのものだと考えれば
少しはモチベーションが上がるというものです。
ときにはしんどいなと思うときもあるかもしれませんが、
そんなときは、今日書き出した未来の自分を思い出してみましょう。
今の努力は必ず未来につながっていきます。
良いスタートを切って、一年間頑張っていきましょう。
プロフィール
文/野々瀬広美
編集・ライター。生活実用の出版社3社での会社員生活ののち、フリーランスに。暮らしまわり・ハンドメイドのジャンルを中心に取材・編集・執筆などを手がける。編み物とサッカー観戦が好き。図書館司書の資格を持つ。