受験を終え、次の新しい場所への準備を

 
 
 

 
 
 

第9回:受験を終え、次の新しい場所への準備を

 
 
長く緊張した受験期を終え、みなさん、ようやくホッとしているころでしょうか。
 
 
 
まだ、合否結果待ちの人も、ゴールはあと少しです。
 
 
 
今はひとまずゆっくり休んで、それぞれの進路に向けて少しずつ準備をしながら、
 
受験で凝り固まった気持ちをほぐしていきましょう。
 
 
 
毎日勉強していた日々から急に解放されて、
 
何をしたらいいかわからない……なんてこともあるかもしれません。
 
 
 
でも、家族旅行へ行く、友だちと映画を見に行く、漫画を好きなだけ読む……などなど
 
受験勉強中に終わったらこれやりたいなと考えたことはありませんか。
 

 
 
 

 
 
 

今まで我慢していたことを思い出しながらやりたかったことをリストアップし、
 
片っ端からどんどん行動に移していきましょう。
 
 
 
さまざまな楽しいことを想像するだけでも、勉強に一点集中してきた脳が活性化され、
 
そうだ! これやりたかったんだ
 
こんなふうに過ごしてみたかったんだ
 
という想いがきっと次々とあふれてくるはずです。
 
 
 
無意識にふたをしていた感受性が刺激を受けて、楽しいことに敏感になってきます。
 
 
 
卒業式などで久しぶりに再会した友人とのおしゃべりもきっと楽しいものになると思います。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
どんどん外に向かって気持ちを発散する一方で、
 
部屋の整理整頓をするのもこの時期がおすすめです。
 
 
 
とくに机の周りをすっきりさせること。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
テキストや参考書、受験関係の資料などが山積みのままでは、
 
受験勉強モードからなかなか解放されません。
 
 
 
これまで勉強に使ってきた志望校のパンフレットや教材などを処分することでも
 
ああ、本当に受験が終わったんだなと実感ができると思います。
 
 
 
もちろん、これからも使えそうな資料や思い入れのあるノートなどは
 
残しておいてもよいですが、
 
大事なのは使った本人が残すか捨てるかを判断することです。
 
 
 
受験勉強や入試期間を乗り越えたこの時期は、
 
自分で物事を見極め、きちんと区切りをつけられるようになる、成長のチャンスです。
 
 
 
まずは、自分の持ち物の整理ができるよう、子ども自身に任せてみましょう。
 

 
 
 

 
 
 

もちろん、子ども主導で親が手伝うのはOK。
 
 
 
親子で受験期を振り返りながら部屋を整理するのもよいでしょう。
 
 
 
進学先の学校によっては入学前に課題がでることもあります。
 
 
 
整った部屋で机に向かえば、
 
受験勉強とは違う新鮮な気持ちで学びに向き合うこともできますね。
 
 
 
そのほかにも髪を切ったり、新しい服を買ったり、
 
春からの新生活の準備をしながら、
 
受験生モードから新入生モードへの切り替えを徐々にスタートさせましょう。
 
 
 
受験を通して親も子も、たくさん考えて、悩んで、泣いて、そして笑って。
 
 
 
さまざまなことを感じ、これまでにない経験をしてきたと思います。
 
 
 
それらの経験は試験の合否にかかわらず、これからの人生をきっと豊かにしてくれるはずです。
 
 
 
これまで本当にお疲れ様でした!
 
 
 
新しく進むそれぞれの場所でも、多くのことを学び、
 
さまざまなことにチャレンジしていくみなさんの姿に期待しています。
 
 
 

 
 
 

 
 
 

プロフィール

文/野々瀬広美
編集・ライター。生活実用の出版社3社での会社員生活ののち、フリーランスに。暮らしまわり・ハンドメイドのジャンルを中心に取材・編集・執筆などを手がける。編み物とサッカー観戦が好き。図書館司書の資格を持つ。